iPhone SE(2020)をクソ真面目にレビューします
ついに出たね!新型SE!
まあ私はアルミボディ、角ばったデザイン、小型サイズの初代SEが至高という考えで、今回はスルーするつもりだったんですが、イマジナリーフレンドの幻覚が見えて例の給付金でトチ狂って注文してて……
いや理由はどうでもよくて、重要なのはiPhone SEが今手元にあるということですよ。
というわけで、このエントリーでは初代SE、Android代表としてP30 liteとの比較や、昨今のスマホトレンドに馴染めないマンとしての私怨を交えながら解説していきます。
読み物として読んでもいいし、参考にしたい人はすればいいじゃないの!
(知ったかで書いてるので間違ってるとこあったらこっそり教えてください)
総評
あるいは、部位ごとの解説なんぞ読んでらんねえ人向け要約。
- 処理能力: ハイレンジ並み!
- 画面: ベゼルの存在感/ふつうの液晶
- カメラ: 単眼じゃいかんのか?
- おかえり僕らのホームボタン
- ↑指紋認証しかないよ
- 心許ないバッテリー
- NFC搭載!給付金申請にも使える
- コスパ最強!ゲームはかどる!
ほとんどの人が気になるであろう重要なポイントはこれくらいかな?
他にも挙げたい部分は沢山あるので、ぜひ続きも読んで頂きたい次第です
外装
外観といい、大きさといい、色違いのiPhone 8だよね…
パッと目につくのは最近のスマホにありがちなクソデカディスプレイ、ノッチなどではなく、ほどよい幅のベゼルがディスプレイを囲む古き良きデザイン。
よそのレビュー記事では散々「極太ベゼル」と言われているけど、逆にさ、ベゼルがあるからなんなんですか?P30とかギリギリまで画面あるせいで持ち手に反応してクッソ使いづらかったんだが?慣れたけど?(半ギレ)
ディスプレイ仕様も8と変わらず、4.7インチ、Retina HD→11よりは劣る解像度と、良くはないけど別に困りもしない感じ。あと周りの環境に合わせて見え方を変えてくれる機能「True Tone」も入ってたけど正直どうでもいいね…
(P30が青すぎるのか?初代SEと比べてもSE2はやや黄色っぽい液晶かも、設定は全機種確認済)
サイズ感的にも、手が小さくて最近のはデカい…という人におすすめ。
初代SEを大切に使っている方々が乗り換えるには戸惑いもあるでしょうが、これからも続くかもしれない大型化の流行を考えると、橋渡しにちょうどいいのではないかな?どうしても同じサイズがいいなら…バッテリー交換して延命かiPod Touchかな…(震え声)
えっ?6インチ超えベゼルレスが大好き?大人しくiPhone11買うか12待機してなさい!
カラー展開は、光沢色多めだった8に対して、鮮やかな黒/白/赤の3色で、白はやや暖色系・赤も過去モデルに比べてかなり明るい色合いの模様。
(今だと店頭で確認できないのがつらいところ。GoogleやTwitterで画像検索、しよう!)
また特異な点として、明るい色には白ベゼルだった過去のiPhoneと異なり、全色黒ベゼル。(iPod Touchで赤に黒ベゼルのフロントパネルをつけたマンとしては、魔改造感あってすきです)
背面ガラス、側面アルミ素材。ワイヤレス充電もできるよ。
素材の違いは8発売当時から気に食わなかった部分ですが、いざ実物を触るとそんなに悪くなく、継ぎ目の仕上げはさすがAppleという感じ。触り心地が違うのも慣れてみると面白い。
そういえばiPhone11の流れから、林檎マークが中央配置になりiPhoneの文字などもありません。すっきりしてていいんじゃないかな?
処理能力
型落ちモデルにブチ込まれた最高の頭脳。
(AnTuTuベンチマーク。これやって本体が熱いくらいになった)
SE2の最大のセールスポイントはここ。10万超えの最新型11と同じ、現時点の最新プロセッサ「Apple A13」を搭載している。
つまりほぼ同等の処理能力を持つスマホが5万台で買えちまうんだ!やっぱリサイクルエディションって神だわ…
ほぼ、というのはメモリ(ストレージではない)が11の4GBに対してちょっと少ない3GB。なのでおそらくプロセッサの性能を落としている(クロックダウン)。
といっても極わずかでまず体感はできないレベルだと思われるので、実力は11と遜色なくサクサクに使えるはず。
(メモリの違い=短期記憶の差なので、11に比べて以前立ち上げていたアプリを起動し直しになる頻度が増えるとかその程度じゃないかな)
それでも個人的には1万上乗せでもいいから4GB積んでほしかった気はしますね…
カメラ
ここもハード面は8の使い回しのためシングルカメラ。ソフト面のアップデートのみで埋め合わせしてきたっぽい。単眼はデザイン的にもいい、出っ張ってなければもっとよかった。
インスタ民でもカメラガチ勢でもなく、記録として残せればええ派としては割とどうでもいいんで…(最近のスマホってカメラの性能競いすぎでは?)撮れ方については公式サイトや他レビューに丸投げします!
ホームボタン
やっぱりiPhoneといえばホームボタンよね。
ここ数年のiPhoneでなかったことにされていたアイツ。しかし初代iPhoneから支えてきた重要なパーツをAppleも無視できず、自社サイトでも自慢げに「ただいま。」とかいっちゃう始末。あのさぁ…(感涙)
しかし初代SE使いは全く同じものをSE2も搭載していると考えないでほしい。そう、防水…じゃなくて耐水となったiPhone7より、物理ボタンは亡きものとなっている。
では"ボタン"とは?
当時Appleが提案した新しいホームボタンは、Taptic Engineという機能を用いたもので、要は「指で押されたことを検知して振動を送り、ボタンを押したような感触を指に伝える」という最早ボタンという概念を保つだけの代物だった。
8/7/SEが店頭に並んでいた頃、その仕組みを知らなかった私が初めて体験したその感触は、物理ボタンに慣れていた私にはあまりに珍妙に感じられた。確かに押したのだという感じはする。するのだが……「何かが違う」と拒否反応を示した私の脳は、初代SEと呼ばれることになる機種を選びローンを組んだ。いやカクカクアルミボディの時点で決まってたかもしんないけど
人間はきっと物理ボタンが好きになるようにプログラムされているのだと思う。DS、プレステ、Xbox、どれでもいいけど、ゲームの面白さと同じくらい、私達はABボタンと十字キーに魅了されていたのではないか?……
そんな思想を巡らせる程度には、今回の新ホームボタンにはビビった。いや初体験は数年前だけど、SE2で初めて触ってたらどうなってたか予想つかないくらい…(Androidでは疑似ボタンなんてあるのかな?あったら教えてください)とりあえず初代SEから乗り換える人は絶対ビビると思うので心構えよろしくな!ってことで。
このTaptic Engineなるもの、ホームボタン以外でもアプリ使ってると(Twitterだとタイムライン読み込み時とか)独特の感触を伝えてきて、これはこれで面白いな〜と思えてきます。慣れます。最初だけだよ多分。どうしてもダメだったらオフにすればいいんだよ。
入出力端子
またの名を私怨ポイント、Lightning端子やめろ&イヤホンジャックは要ります
挿すところだけど、もうLightning端子しか残ってません。有線イヤホンもLightningのやつが同梱されてるし、それかBluetoothイヤホンに切り替えていけ。…っていう事だと思うんですが
まず、iPhoneの独自規格であるLightning端子。
Appleはぐだぐだ言って頑なにUSB Type-Cにしてくれません。消費者的には統一されたほうがかなーり楽なんですけども、特にAndroidと併用してると余計…あとこれ猫がやたら噛みたがるし噛むとすぐ認識しなくなるし、紙やすりで削るにも限界あるし……いずれ移行してくれたらいいなあ
そして、これもまた耐水機能の犠牲になり7から排除されたイヤホンジャック。当然8にもありません。
耐水ってさあ……流石に風呂で長期間使えたり、雨の中でもディスプレイがちゃんと反応するならともかく(技術的に可能かは置いといて)、現時点では水の中に落としちゃった!飲み物こぼした!っていういざという時のためのやつですよね。この耐水レベルとイヤホンジャックを天秤にかけたら、私は断然イヤホンなんですよ。PC然りスマホ然り、穴はないよりあるほうがいいんだよ!
無線イヤホンも使ってますが、有線はバッテリーの心配がないし、4極ジャックのほうが汎用性あるし、何より音ゲーにおいて遅延は致命的なので……電車とかでスピーカー垂れ流しではできないじゃないですか。iPod Touch?あれはゲームによっては画面が小さくてねえ…
以上私怨でした。ジャック復活お待ちしてます!
NFC・Apple Pay
ウレシイ…ウレシイ
運悪く手持ちのスマホが非搭載のばっかりで、唯一できるのが色々ガタがきてるNexus5ぐらいしかなく、控えめに言って念願ポイント。アプリ立ち上げてなくても読み取れたら最高だったんですが、林檎様だからね…
あとなんかApple Payにsuicaが登録できるみたいなのでやってみました、こちらはエクスプレスカードという機能でロック状態でもタッチできるらしいです。今度使ってみよう。あれ?残高読み込める意味なくねこれ?
(まあPASMOは登録できないっぽいから…まあ…)
バッテリー・充電
電池容量は1821mAh。8の据え置き。
初代SEの1624mAhに比べればマシではあるんですが、最新型の11(3110mAh)、その前世代XS(2658mAh)と比較しても少なすぎます。外出時はモバイルバッテリー必須。
Androidでも3000超えは当たり前、ハイレンジ級になると4000はザラにある昨今、2500は欲しかったですね…
(一応、ソフトとハードで開発が違うAndroidに対し、全てAppleが作っているので同じ容量でもiPhoneのほうがバッテリー持ちはいいという風潮があることにはあります。私の体感としては、断言はできないけどそんな気がしないこともないです)
あと一応、ワイヤレス充電Qi対応!そう…(無関心)
充電パッド持ってないんでよくわからないです。急速充電がある限り有線の天下は揺るがないんだよね…
ストレージ
ROM。地味に大切なところだし触れておこう
64GB、128GB、256GBの三通りありますが、iPhoneの特色としてSDカード挿せないから移行検討のAndroid民は注意!
余談、iPhone同士のデータ移行機能「クイックスタート」体験談。今まで使っていたiPhoneの中身を全て、アプリもメディアデータも丸ごと新しい端末にコピーできるというやばそうな機能です。ストレージ関連ではあるよね
正直まっさらの状態で使いたかったんですけど、この機能どんなもんかと、初代SEのデータでやってみることにしました。対応OSとかは写真の通り。
どちらも128GB、初代SEはそのうち100GB近く使用済み。
かかった時間は1時間弱。(最初にでる予測時間が信頼性高めで、最中に表示される残り時間はガバガバです)
アプリデータは元端末のデータをそのままコピーするようで、SNSアプリも、ソシャゲ類もログインや移行作業必要なく使用できてしまいます。はえーすっごい…楽天市場とか一部ログインし直したやつもありましたが、体感だとだいたい8割くらいはいけそう。
万が一移行できてない場合も、元端末のデータはそのまま残っているので、ふつうにアプリ毎に移行しなおせばいいだけ。(両端末にソシャゲ残してプレイするのはBANの恐れあるんでやめとこうね)面倒くさいけど終わった後確認したほうがいいです
感想としては、丸ごと移せるのはすごい!でもWindowsのバックアップみたいに写真だけ、アプリだけとかって引き継ぐデータを選べたらいいなと思いました。というのも写真整理しようとしたらよくわからなくなっちゃったんで…(バグとかじゃなく自分のミス)なので次は使わないと思います。iPhone使いの参考になれば!
SIM・通信帯
最後にここも一応触れときます
nano-SIM、e-SIMに対応し、デュアルSIM可。最近話題の5Gは非対応。
nanoはここ4、5年のスマホほとんどそうだと思うのでふつうに差し替えできるのでは。私も初代SEから差し替えていい感じです。
e-SIMはよくわからないんですが、今のところ楽天モバイル、IIJmioぐらいでしか契約できない?(他にもあれば知りたい)ので意識しなくていいかもです。
そのうち取り扱い増えてきたらSIMカード待たず使えたり、回線の使い分けできたり選択肢増えそうでいいね
5Gはもっとよくわかんないけど、まだまだ立ち上げ段階だし、そもそも興味ありありな人は対応スマホ買うよね!しらね!
あとがき
長くなってしまったけど以上だよ。
どうかな?後半ネガキャン多くなっちゃったけど、まず解説と呼べる内容だったか危ういけど、欲しくなったかな?
とりあえず、コスパ最強レベルの機種ということは伝えたいんだ。5万円くらいなら次の買い替えも気兼ねなくできるし、思いの外気に入って3年以上使うかもしれないよ!
特に最大の長所といえるプロセッサはゲーム、クリエイティブ目的によく向いているから、処理の重い事はこいつにやらせて、電話やSNSなどのライトな用途は適当なAndroidに任せるとか、2台持ちもいいと思うんだ。別に全て1台でできなきゃいけないわけでもないのさ。適材適所って言うだろ?
10万のうち、半分をこのiPhone SE2につぎ込んでも大半の人は後悔しない。きっとね。
スマホ選びに悩むみんなが笑顔になれることを祈ってる。:)